会議を「設定するだけ」で、どれほど時間が奪われるかを中小企業の経営者なら実感しているはずです。日時調整のメールのやりとり、返信の催促、ダブルブッキングの防止、確認メールの送信…こうした作業に追われて、本来ビジネスの成長に使える時間が失われてしまいます。
スケジューリングアプリを使えば、これらの業務を自動化でき、より価値の高い作業に時間を割けるようになります。クライアントやチームメンバーが、やりとりなしであなたのカレンダーから直接時間を選べるようになり、予約のストレスがなくなります。多くのツールは、時間枠の選択だけにとどまらず、リマインダーの自動送信、再スケジューリングリンク、タイムゾーンの調整、クライアント予約の決済処理などの機能も備えています。
では、選択肢があまりに多い中、どのツールを選ぶべきなのでしょうか？私たちがリサーチを行い、2025年におすすめのスケジューリングアプリを6つに厳選しました。個人事業主から大規模チームまで対応するツールを紹介します。
TL;DR：2025年おすすめのスケジューリングアプリ
- 総合的に最も優れている：YouCanBookMe – 高度なカスタマイズ性を求める中小企業に最適
- 次点：Doodle – グループミーティングやイベントの調整に最適
- エンタープライズ向け：Calendly – 予算に余裕のある大規模チームに最適
YouCanBookMe — 中小企業に最適
YouCanBookMe（YCBM）は、中小企業向けに設計されたオンラインスケジューリングソリューションです。コーチ、コンサルタント、サービス提供業など、あらゆる事業者に対して、洗練されたブランド一貫性のある予約体験を提供しながら、スケジューリングをシンプルにします。
一般的な汎用ツールとは異なり、YCBMはパーソナライズに重点を置いています。自社の色やロゴ、画像を使った美しい予約ページを作成でき、柔軟な予約タイプやグループセッション、対面またはバーチャルの選択肢も用意できます。自動の確認メール、リマインダー、フォローアップも追加すれば、管理業務を丸ごと任せることができ、顧客対応に集中できます。
メリットとデメリット
✅ メリット
- カスタマイズ性の高い予約ページ
- リマインダー・確認・フォローアップの自動送信
- Stripe、Apple Pay、Google Payによる決済回収機能
- Zapier経由で7,000以上のアプリと連携可能
❌ デメリット
- 50人以上が参加する大規模イベントやウェビナーには不向き
主な機能
- ロゴ、カラー、カスタムテキストを使用した完全なブランド対応予約ページ
- グループセッションや多様な時間設定を含む柔軟な予約タイプ
- 予約受付までの最小通知期間やバッファ時間を設定可能
- ワンクリックで再スケジューリングおよびキャンセルが可能
- 確認・リマインダー・フォローアップをSMSおよびEメールで自動通知
料金
YouCanBookMeは、1つの予約ページと1つのカレンダー接続が可能な無料プランを提供しており、個人利用者や初心者に最適です。有料プランは月額$8.10から始まり、必要な予約ページ数やカレンダー数に応じてスケールでき、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応可能です。
HubSpot Meeting Scheduler — HubSpotを利用する営業チームに最適
次にご紹介するのは、HubSpot Meeting Schedulerです。すでにHubSpotのCRMを利用している営業チームにとって、非常に優れた選択肢です。シンプルな共有リンクを通じて、見込み客が担当者や複数のチームメンバーと即座に面会の予約を取ることができ、GoogleカレンダーやOffice 365との同期により、重複予約を防ぐことができます。
このツールの特長は、HubSpotのCRMとの深い連携です。すべてのミーティングが自動で記録され、見込み客の行動履歴をチーム全体で把握できるようになります。
メリットとデメリット
✅ メリット
- HubSpot CRMとのシームレスな統合
- ラウンドロビンおよびグループ予約オプション
- GoogleおよびOffice 365とのリアルタイムカレンダー同期
❌ デメリット
- 単体ツールに比べてカスタマイズ性が制限されている
主な機能
- 見込み客向けの共有リアルタイム予約リンク
- 営業チーム内でのミーティングを分配するラウンドロビン機能
- すべてのミーティング履歴をHubSpot CRMに自動記録し、顧客ジャーニーを一元化
- 事前調査と個別対応を支援するAIミーティングアシスタント
料金
HubSpotのミーティングスケジューラーはSales Hubに含まれており、無料プランとチームの成長に応じた有料プランが用意されています。エントリープランは1ユーザーあたり月額$20から利用可能です。
Calendly — 大規模組織に最適
複雑なスケジューリングを大規模なチームで管理する必要がある場合は、Calendlyがおすすめです。大人数、複数部門、または全社規模のスケジューリングを効率化するよう設計されています。
Calendlyは単なる予約リンク以上の機能を提供します。リマインダーやフォローアップの自動化、スケジューリング前に招待者を選別するルーティングフォーム、チーム全体での予約を管理するラウンドロビンおよびコレクティブイベントなど、充実した機能が揃っています。
メリットとデメリット
✅ メリット
- SAML SSO、ドメイン管理、監査ログなどのエンタープライズ対応機能
- 他のチームメンバーの代理での予約が可能
- Salesforce、HubSpot、Marketoなど主要CRMとの深い統合によるリードルーティング
❌ デメリット
- 予約ページや確認ページのカスタマイズ性が限定的
- 小規模ベンダーに比べてエンタープライズ機能の価格が高め
主な機能
- ミーティング形式や所要時間に応じたカスタマイズ可能なイベントタイプ
- 予約前に招待者を審査するためのルーティングフォーム
- チーム全体でのスケジュール調整を可能にするコレクティブ予約およびラウンドロビン予約
- ミーティング前後のコミュニケーションを自動化するワークフロー
料金
Calendlyは個人利用向けに無料プランを提供しており、有料プランは1ユーザーあたり月額$10から利用できます。エンタープライズプランは年間$15,000からで、Salesforce連携ルーティング、専任アカウントサポート、エンタープライズ級のセキュリティ機能が含まれます。
Doodle ― 学生や大人数の会議に最適
複数の人と同時にスケジュールを調整する必要がある場合、Doodle を使えば、手間やストレスなくスケジュールを組むことができます。何度もメールをやり取りする代わりに、参加者が都合の良い時間に投票できるグループ投票を作成できます。Doodle には予約ページや 1 対 1 のスケジューリング機能もありますが、最大の強みは、学生プロジェクト、チームワークショップ、取締役会などのグループ会議を簡単にすることです。
メリットとデメリット
✅ メリット
- 大規模なグループ向けのスケジューリングを簡素化する直感的なグループ投票
- イベント、ボランティア、授業の登録用シート
- 上位プランでの共同ホスト機能や代理予約など、チーム向けの機能
❌ デメリット
- 複雑なチーム向けの高度なワークフロー自動化機能がない
主な機能
- 全員の都合が合う時間をすばやく見つけるためのグループ投票
- ボランティアやイベント参加者の調整用サインアップシート
- Google Meet、Zoom、Microsoft Teams、Webex 用の自動ビデオ会議リンク
料金
Doodle は無制限のグループ投票が可能な無料プランを提供しています。有料プランはユーザーあたり月額 $14.95 からで、無制限の予約ページ、カスタムブランディング、高度な AI 会議説明機能が利用可能になります。
Google カレンダー ― 個人事業主に最適
凝った機能が不要な場合、Google カレンダーの予約機能はシンプルで使いやすいソリューションです。Google カレンダーに直接組み込まれており、クライアントや同僚、友人が、シンプルでわかりやすい予約ページから時間を予約できます。
無料アカウントでは基本的な予約ページが 1 つ作成可能で、Google Workspace にアップグレードすると、無制限のスケジュール、メールリマインダー、複数カレンダーのチェックなどのプレミアム機能が解放されます。
メリットとデメリット
✅ メリット
- Google カレンダーに直接組み込み済み
- リアルタイムで更新される動的な予約ページ
- バッファ時間、予約制限、自動リマインダーによるスケジュール管理
❌ デメリット
- 高度な機能は有料の Workspace プランでのみ利用可能
- 専用スケジューリングアプリに比べてカスタマイズの自由度が低い
主な機能
- 競合を自動的に防ぐ動的な予約ページ
- 自動メールリマインダーとスパム防止のメール認証機能
- Stripe と連携し、予約時に支払いを受け付け可能
- 複数の Google カレンダーをチェックして同期
料金
Google カレンダーの予約機能は、1 つの予約ページで無料で利用できます。無制限のページ数、リマインダー、支払い機能などのプレミアム機能を利用するには、ユーザーあたり月額 $6 からの Google Workspace サブスクリプションが必要です。
Chili Piper ― セールスチームに最適
最後にご紹介するのは、Chili Piper です。これは、リードを即座に見極め、ルーティングし、スケジュール設定する必要があるセールスチーム向けに設計されたツールです。フォーム入力やライブチャットから、数秒で適切な担当者とのミーティング予約へとつなげる、完全な需要転換プラットフォームです。
リアルタイムのリードの質的評価、CRM に基づくスマートなルーティング、自動的な SDR から AE への引き継ぎなどを提供し、フォーム、チャット、メール、イベントなどからのすべてのリードを迅速に適切な担当者につなげ、リード対応スピードを向上させ、コンバージョン率を高めます。
メリットとデメリット
✅ メリット
- 複数チャネルにおけるリアルタイムのリード評価とルーティング
- スケジューリング、ルーティング、チャット、リード配分を統合したプラットフォーム
- Salesforce をはじめとする主要な CRM との直接連携
❌ デメリット
- 初期設定や構成にある程度の習熟が必要
主な機能
- ウェブフォーム、チャット、イベントからのリアルタイム評価とルーティング
- タッチポイントをまたいだ統合ワークフローを構築する Flow Builder
- メール、チャット、ウェブページ内に直接埋め込めるスケジューリング機能
料金
Chili Piper のコア製品（Concierge、Chat、Distro、Handoff）は、ユーザーあたり月額 $30 から利用可能です。また、インバウンドリードの量に応じて、$150～$1,000 のプラットフォーム料金が発生します。ChiliCal はすべての製品に含まれていますが、個別に月額 $15 で購入することも可能です。
すべてのミーティングを価値あるものに
適切なスケジューリングアプリを使えば、予約の手間が省け、カレンダーを常に効率的に活用できます。個人コンサルタント、小規模ビジネス、あるいは大規模なセールスチームでも同様です。しかし、スケジューリングは成功の半分に過ぎません。本当に意味のあるミーティングにするには、「何が話され、次に何をすべきか」を明確に記録する必要があります。
そこで役立つのが、AI 搭載の議事録作成ツール Bluedot です。Google Meet、Zoom、Teams のバックグラウンドで動作し、ミーティングを録音、文字起こし、要約してくれるため、あなたは会話に集中できます。
強力なスケジューリングツールと Bluedot を組み合わせれば、ミーティング数を増やせるだけでなく、すべての会議を成果につなげることができます。
著者：Paulina Major
ポーリナ・メジャーはかつて商業パイロットを目指していましたが、人生の舵を切ってコンテンツライティングの道へ。テクノロジーとビジネスへの情熱を原動力に、日々ブランドの物語を届けています。彼女の絶対条件？それは朝のコーヒー。最初の一口なしでは、何も始まりません。
